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2019.05.16(Thu)

どたばたジュモー

s-201905jum.jpg
からくりの入ったジュモーさん
ボディには金属部品とふいご 腕には紐が仕込まれています
左右の足を前後に動かして歩き
首を左右に振り
目も左右にきょろきょろし
「キュッ キュッ」とふいごの声を立てます

アンニュイな表情ににあわず
これだけでもずいぶん どったんばったんなのですが
腕の紐はこわれていて どういう仕組みだったのか
くわしく調べていませんが
よく知られている投げキッスであったなら
何だかもう大暴れですね
11:18  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2019.05.07(Tue)

稀なモールド

s-2019-05-07bp.jpg
アンティーク・ビスクドールには
1年に8万体も生産されたテート・ジュモーや
一番たくさん生産されたというAM390のような
大ヒットしたお人形もいますが
そうでもないお人形もたくさんいます

同じ顔を見たことのないこの子
名前は アーモンド・マルセルのベビー人形のシリーズと同じ
「ベビー・フィリス」と名づけられていますが
まったくベビー・フィリスのモールドではありません
(ベビー・フィリスにも いわゆるベビー・フィリスのモールドと
ドリームベビーAM341のモールドの子がいますが それは置いといて)

よーく見ると ヘッドの形は
同じアーモンド・マルセルの パッツィー・ベビーの
オープンマウスタイプに似ています

でもパッチリお目目のパッツィーとは
目もとが全然違っていて
アイホールの開け方の違いていどではなく
目のまわりのモールドだけ手を加えられて
ヒラメちゃんとまでは行きませんが
離れた小ぶりのお目目になっています

他のお人形と並べていると 個性が際立っていて
ものすごく目立つし
内気でおとなしそうな感じが とてもかわいいのですが
子供がクリスマスに デパートやおもちゃ屋さんで買ってもらえる
たったひとりのお友達 としては
愛くるしさ全開のほかのお人形にくらべて
アピールが弱かったのか 全然生産されなかったようです

衣装人形とちがい 抱き人形で
ウィッグのない 扱いやすい形でもあるので
もとの数が少ない上に 数多く壊れていったのかもしれません
09:17  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2019.04.30(Tue)

何かを持つ手

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置物系のビスクドールには 手に穴があいているものがあります
多くは布とペップで作られた造花を持たされていたものですが
他にも Hertwig社の立ち姿の人形のように
ペットやトイを引くための緑の糸を通して結ばれたもの
座り姿の 釣竿を持たされたものなどがあります

100年のあいだに
造花を手にくっつける にかわが劣化して
外れてしまうものも多いのですが
そうすると 空っぽの手に
いろんな季節のものを持たせて
楽しむことができます

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大正・昭和・平成と時代を経てきたピアノベビーも
ついに明日から令和をむかえます
良い時代になりますように
15:34  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.07.13(Fri)

ドヤ顔のグーグリー

p2018-07-08dy_GF.jpg
グーグリーアイとは 直訳すればぎょろぎょろした目のこと
まんまる目玉で視線を横にそらした キューピー人形を
ローズオニールが作ったのが 1913年のことですが
貧しい子供たちでもお小遣いで買えるように という
ローズオニールの気持ちから 可動部は腕のみ
目もガラスの入っていない 一般的なキューピーが作られ
そのほかに 足が動いたりガラスのスリープアイが入っていたりする
ちょっと高級な路線のキューピーも作られました

キューピーのまんまるのお目々は 直訳どおりのグーグリーアイですが
それ以降 ドイツではキューピーのような
スイカのようなにっこり口(ウォーターメロンマウス)と
視線を横にそらした(サイドグランシングアイ)
まんまるの目をもった女の子の人形が作られました
これがグーグリーです

(サイドグランシングアイそのものは キューピー以前
1908年に カマーラインハルトが フラーティアイという
フクロウ時計のような 左右に動くガラスの目を持った
ベビーや女の子の人形を 作っていました)

そういういきさつなので グーグリーとよばれる
お人形たちは 単なるぎょろ目ではなく
みんな横を向いているのですが
この子はグラスアイのかげんで 正面を向いています
本来は 向かって右を向いていたはず

ただでさえグーグリーという人形は
ピーチクパーチクした感じなのですが
こちらのお嬢さんは眉毛や口元など
いろんな要因が合わさってものすごいドヤ顔で
一方的にマシンガントークをしてきそう
一気にしゃべって疲れたら
「それでこのおうち ココアとお菓子はないの」と
わがままざんまいで 引っかき回されそう
そしてうかうかと 全部の色のマカロンを買い与えてしまいそう

お人形のガラスの目には そんな魔性が宿っているので
ほかのグーグリーたちが みんなつつましく横を向いて
目を合わせてくれないのが ありがたく思えます
12:53  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.05.16(Wed)

忘れな草色のターンヘッドドール

p2018-05-16th_GF.jpg
正面に対して 首が少し右や左を向いている人形を
ターンヘッドドールと呼びます

頭と首が一体型で 布のボディにとめつける
ショルダーヘッドドールでは ときどき見られるタイプ
ターンヘッドタイプのお人形は
おままごとの相手ではなく ブティックのマネキンとして
ポーズを決めて立たせるためのお人形です

一般的には ビスクドールがおままごと人形として
大ヒットする前の 古い時代によく見られるといわれています

写真のこの子は 小さなオールビスクドール
オールビスクドールは ドールハウスといっしょに
お人形ごっこをする用途が主なので
首を動かせない場合は 真正面を向いているのがふつうで
ターンヘッドは あまり見かけません
靴もレスラータイプのハイヒールなので
たぶん19世紀の子だと思います

ちょうど1/12サイズですし
大人のドールハウスに
胸もとのあいた貴婦人用のドレスをしっかり縫いつけられて
飾られるための人形だったと思います

まつげが無くてすっきりとした顔立ちなのも
ドールハウスや衣装に対して 自己主張しない感じに
あえて落とし込んでいるのかもしれません

すっきりした顔立ちと色白の肌に
透き通ったコバルトブルーの目がよく映えています
12:09  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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