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2014.09.04(Thu)

ショートウィッグの寝癖取り

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毛量の多い ショートのモヘアウィッグ
古いものは固まって モヘアが全部外向きになって
カッパのお皿みたいになっていました

このままでは可愛くないので 寝癖とりをしました
霧吹きでモヘア全体に水をふきかけます
裏側からも忘れずに

次に歯ブラシで全体をとかし 水分を全体になじませたら
ウィッグが入っていた網袋をかぶせます
こういうときのために ウィッグを買ったら網袋は
だいじにとっておきましょう

今回はモヘアが短くて 網のすきまから逃げてくるので
二重にかぶせてあります
扇風機で全面を素早く乾かします

頭の上のまちばりは ウィッグをとめているだけで
網とは関係ありません
どうせボンネットをかぶせるので 針が行方不明にならないよう
金髪なら赤 ブルネットなら白の待ち針を使っています

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乾いて網をとりました
このあと 歯ブラシで毛並を整えたら完成です
爆発していた頭が きれいに丸いラインになりました
同じように爆発しやすい ショートのボアウィッグの
寝癖取りにも使えます
10:25  |  修理(ヘッド)  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2014.04.13(Sun)

失敗したスリープアイの取り出し

修理の中でも特に失敗の可能性が大きい 高難度の修理です
決して自分では行わず 修理を請け負っている専門の業者に委託して下さい
その際には万一の失敗にそなえ 保険をかけておくことをおすすめします

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スリープアイが外れた場合 目を挟む両側の石膏(アイソケット)を
流し直して修理をするのですが 非常に難しいため
失敗して 目が動かなくなっているものがときどきあります

ジュモーのように ガラスの目を石膏で止めてあるだけなら
ヘッドを水に漬けて石膏を溶かしてしまえば 目を取り出せるので
再度つけかえることができます

しかしスリープアイの場合 目とおもりを繋ぐ
ブリッジの部分が 水に溶けやすい練り物なので 水分は厳禁です
またヘッドの中に スリープアイを受けるための
フェルトやコルク オープンマウスの場合は歯や口の中の赤い紙などの
付属物がある場合は 水に漬けるとそれらも取れてしまいます


そこで目の取り出しには 電動ルーターを使います
先端にヤスリをつけ 石膏を少しずつ削って 目を発掘して行きます
少しでもガラスの目やビスクに先端がこすったら 目やヘッドが割れるので
決して自分では行わないで下さい


きわの部分は電動ルーターでは危険なので
ピンバイスにヤスリをつけなおし 手作業で少しずつ削って行きます

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手作業での削りに1時間ほどかかりましたが
目もビスクも無事に分離できました

このあとはヘッドの中を キーボード掃除用のエアーで綺麗にして
アイソケットを付け直します

過去記事:アイソケットの修理

13:39  |  修理(ヘッド)  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2013.09.12(Thu)

Vピンを作ろう

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小さなスリープアイベビーの首のジョイントには
鋼のVピンを使います
アンティークの物は太さ2ミリほどもある太い針金を曲げています

みくにビスクドールの通販ページの「組立て関係」にある
ナイロンコネクターはとても便利でビスクをいためる心配も無いすぐれものですが
錘が引っかかるため スリープアイドールには使えません
固定アイかペイントアイのドールに使って下さい

Vピンには同じページにある「S字フック」を
切って曲げて使うのが理想ですが
太い針金を切るための金ノコが無い場合は
強度は落ちますが ヘアピンが便利です

薄い板状のものではなく 肉が分厚いタイプを選びます
好きな長さに切るのは ペンチで挟んで何度も曲げて
金属疲労を利用して折ります
その後ペンチでV字に曲げます

切った部分が尖っているのが嫌だったら
速乾ボンドを先につけて クッションを作ります

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ヘッドに入れて 錘を動かしてみます
V字のすきまに うまく錘が通ればOK
ヘッドに入れた時に 針金の先が長すぎて
アイソケットの石膏に刺さるようなら
針金を強めに曲げて下にずらします

ペンチを使ったり ヘッドの中に針金を入れて調整したりするので
やや難易度が高めです
失敗するとアイを破損してしまったりするので 自己責任で慎重に

プロの修理に頼みたい場合
プトーさんではスリープアイ関係の修理も受け付けています

なおヘアピンを開いてV字にすると強度が全然無いので
必ずまっすぐの所を曲げてV字を作ります
V字に曲げたピンが合わなかった場合
さらに鋭角に曲げるのは良いですが
鈍角に広げ直すと折れる危険性が高くなります
必ずピンは曲げる一方向で
鋭角すぎて合わなかった場合は
それは捨てて もう一度最初から作り直します

下に引っ張ってもまず引っこ抜けることは無いはずですが
念のためゴムを引くときは
あまりぎゅうぎゅう引っ張らないで下さい
ビスクをいためるもとにもなります
14:47  |  修理(ヘッド)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2013.02.20(Wed)

アイソケットの修理

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アンティークビスクドールの目が取れる理由はいくつかあります
写真のような目の部品(ロッカーアイ)のどこかが破損して落ちる場合
ロッカーアイをとめているこめかみの石膏(アイソケット)が剥落する場合
剥落したものは貼りつければ元に戻りますが
石膏が無くなってしまっている場合は新しく作らないといけません

みつろうクリームはミツバチのみつろうから作った
バター状のワックスです
石膏の表面は細かにざらついていて摩擦が大きいため
スムーズに目を開閉させるには
まず目玉の両側にみつろうクリームを薄く塗って石膏を流し入れ
目と石膏がくっつかないようにします
さらに石膏が固まったあとで みつろうクリームを機械油のように足してやります


みつろうクリームは室温では夏でもバターのような固形ですが
短いピンセットの先に取って握っていると手の熱が伝わり溶けて来るので
固形の状態でさしたいところまで移動してから
そこで溶けるのを待つと他の場所を汚しません

目の開閉が悪くなった人形にも便利です
そのままにしておくと目を覆うワックスが摩耗して
まぶたに塗られた肌色のワックスが割れる原因になります

目の表面についたみつろうクリームは
消毒用エタノールをつけた三角綿棒でこすって拭い取ります

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石膏を復活させた状態
グーグリーなのに目の位置が正面に来すぎて気に入らず
一度やり直したので一週間ほどかかりました

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みつろうワックスを塗った後
スムーズに開閉します
作業の邪魔になるので腕は外してあります

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部品を組み直してウィッグとドレスを着せました
身長は10cmちょっと
ちょこんとしたお座りポーズが似合うよう
ふんわりガーリーな雰囲気にしてみました

この状態ではヘッドの中にアイ保護用のコットンを入れてあるので目は開閉しません
じゃあアイロッカーをボンドでとめるだけでも同じことなのに
何のためにわざわざスリープアイの修理をしたのかというと自己満足です
16:11  |  修理(ヘッド)  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)  |  EDIT  |  Top↑
2012.11.29(Thu)

爆発ヘアを落ち着かせる

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人形のウィッグが広がってしまって爆発頭になったのを直したい時
霧吹きで湿らせる方法はアンティークの場合
ウィッグをいためる場合があるので
お手軽な方法として市販のウィッグについているネットを使います

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爆発ヘアのウィッグの上から銀行強盗風にかぶせます
ネットが大きい場合はひねってネットと頭を密着させます
一週間ほどでウィッグに癖がついて落ち着きます
22:13  |  修理(ヘッド)  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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