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2015.01.30(Fri)

星ビルコレクション

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鮮やかな衣装のマルクを表紙にいただいたこの本は
「星ビルコレクション アンティークビスクドール」
なみいる綺羅星のごときお人形たちを押しのけて
表紙を飾るマルクは さすがの貫録
寂しげで哲学的な表情は 100年をこえる歴史の案内人にぴったりです

ミルドレッド・シーリーですら手に入れるのに10年かかったという
幻のビスクドールだけあって マルクが表紙の本はけっこうありますね
今思いつくだけでも シーリーの「アンティークドールの集め方」と
2014年にテリオール・オークションでもらえた人形カレンダーが
表紙をマルクが飾っています

さてこの本は アンティークドールのサロン&ショップとして有名な
星ビルドールサロン(現・アンティークドールサロン)が
1999年にひろしま美術館で行った
アンティークビスクドール展の図録です
ドールサロンの展示会に行ったときに置いてあって
ずっとほしかった本なので 喜んで買いました

装丁がとても凝っていて ビスクドールの刻印を
モノグラムのようにあしらった遊び紙は
長年のコレクターを楽しませてくれるでしょう

本文は 選りすぐりの美しいビスクドールたちのアップが
アルバムのように延々とつづいていきます
図録らしく 人形の歴史や構造に関する解説も
とても充実していますし 何より数少ない日本語の本ですから
これからビスクドールのコレクションを考えている人のための
入門書としても ぴったりだと思います

最初は ビスクドールはみんな顔が同じに見えますから
ふんいきやドレスのうつりを重視した全身写真やジオラマだと
よくわからないことが多いです
ですから 延々と顔のアップがつづいていく構成は
美術館の図録にふさわしく ライト層を主眼においた親切なつくりで
さすがだなあと思いました
(入場者数 なんと50日で2万4000人だったそうです)
グラスアイの構造やビスクの質 眉やまつげや唇の描き方など
細かい部分が見られるので参考になります

記事は情報ぎっしりで どれも楽しいし勉強になります
当時のお人形の製造販売や流通に興味があるので
ジュモーなど19世紀のフランスの工房が
消えてしまった原因でもある
「なぜ当時のドイツの人形は安かったのか」
の記事が とくに面白くてお気に入りです
16:36  |  お人形の本箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.26(Mon)

ちいさな白いおうちがひとつ

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旅行先で こんなかわいいおうち型の飾り棚を見つけました
ミニチュアギルドショーなどで集めた 可愛い小物たちのディスプレイにぴったり
ベビー用品のアレンジメントは ドールハウス作家 水島みち子さんの作品です

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おうちの主は べびぃ工房さんのオールビスクベビーちゃん
妖精のように小さく美しいお嬢様人形が人気のべびぃ工房さんですが
赤ちゃん人形も 生まれたての妖精のような可愛さです
少しリアル系に振った表情で 本物の赤ちゃんのようです

身長たった4.5cm 手足と首が動くタイプです
独自のビスクは限りなくすべすべで
こんなに小さいのに どんなに拡大してもすべすべの
でもテカテカとはしていない 脅威のたまご肌
黒目がちのうるうるグラスアイはきらきらと光り
手足の指先まで丁寧なペイントで
小さな小さな爪までペイントされているので
その小さなお手手を ぎゅっと握り返したくなりますが
お手手の大きさは数ミリほどしか無いのです

抱っこしているくまちゃんも べびぃ工房さんの作品
手足が動く オールビスクです
1.8cmの小さなくまちゃんは ガラスの目がキラリと輝きます
ベビーちゃんにぴったりの 優しい色彩です

おうちは壁布を張り替えたり いろいろおうちらしくアレンジしたいので
まだ壁には何もディスプレイしていない 仮置きです
11:11  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.23(Fri)

オールビスク・ドールのアルバム

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こちらもオールビスク・ドールの本です
写真はフルカラーで レアな人形までほぼ網羅されていますから
わからない人形は まずこの本で同じのを見つけて
それからきのう紹介したオールビスク&ハーフビスクの本で
くわしい情報を探す というのが 便利です

ストーンビスクと呼ばれる 主に日本製のペンキ塗りの
白っぽくて廉価な 今だとおもちゃ屋さんのソフビ指人形ぐらいのラインの
お人形たちも網羅されているし
半分ぐらい ハーフドールとキューピーに費やされる中
バイローベビーの数が かなり多いです

私がまだ 噂を聞くだけで見たことのない
「ウィッグをつけているバージョンで 首が動くバイロー」が
8インチと6インチ 2体も紹介されているので
ほんとに世界のどこかにあるんだなあと思います

オールビスクドールは 体が小さいぶん
情報を記せるスペースが少ないため
人形自体からは なかなか情報が手に入りません
どうしても 本が必要になってきます

この本にも記載されていない人形はたくさんありますが
ひととおりの人形の履歴はわかると思いますし
何よりも オールビスクドールは小さくて おもちゃみたいな感じなので
カラーの写真を見ていると 100年前のおもちゃ屋さんの店頭を
のぞいて回っているようで 楽しくなります
12:28  |  お人形の本箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.21(Wed)

オールビスク&ハーフビスクドールの本

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ふつうのビスクドールは ヘッドがビスクで
ボディは木・パルプのねりもの(ペーパーマシェ)・木粉のねりもの(コンポジション)
レザーとおがくず・布と綿など 割れない軽い素材でできています

オールビスクドールは 全身がビスクでできた人形
現在では創作人形などで 身長1メートル近い
巨大なオールビスクドールもありますが
アンティークの時代のそれは ビスクの強度や
大きなビスクをひび割れなく焼く素材や窯の限界もあり
せいぜい身長30センチぐらいまでの小さなもの
宝石のように小さく精巧なものです

同じ価格なら大きなアンティークドールを買ったほうが
見栄えもするし 豪華なドレスを着せる楽しみもあるので
欧米でも オールビスクコレクターは珍しいそうです
珍しい分 コレクター同士の情報交換が盛んなので
私も欧米のコレクターさんに声をかけていただいて
おつきあいをさせていただいています

この本はそんなオールビスクドールについての本
厚さ2センチ以上もあります
中はモノクロで 写真は解説用の図版的な
新聞のような粗い点分解で ただただ情報が詰め込まれています
可愛い人形写真を愛でるというタイプの本ではありません
オールビスクドールの情報の少なさを 少しでも埋めるように
ひたすら文章が続いています

タイトルにあるハーフドールとは
独立した人形ではなく 何かのパーツとして作られた人形です
よくあるのは上半身だけの人形や それにセットのひざから下の足がついたもの
豪華な香水瓶の蓋につけて ドレスを着た人形風の香水瓶にしたり
小箱やピンクッションやホウキなどにも使います
これも宝石のように小さくて精巧 しかも立てて並べやすいので
フェーヴやシンブルのように コレクションする人がいます
11:11  |  お人形の本箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.19(Mon)

フランス人形の集め方

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How to Collect French Bebe Dolls
ミルドレッド・シーリーの本です
ソフトカバーの薄い本なのに 内容は盛りだくさん

19世紀に作られたフレンチのビスクドールは
ヘッドマークの情報が少ないため
工房不明の物も少なくありません
ヘッドの会社が人形会社に卸すヘッドには
ヘッドマークを入れていなかったり
小売からの注文でヘッドマーク無しになっていたり

そういうとき モールドや絵付けから推測するしかないのですが
この本には眉の描き方 まつ毛の描き方とまぶた
耳の形など 細かい部分がリストされて
比較できるようになっています

人形の集め方 というタイトルで
表紙はレア中のレア マルク
このレアな人形を集めるため10年を費やしたと書かれていますから
人形の集め方の表紙にはぴったりです

こういう状態の人形は価値が下がるとか価値が無いとか
割とシビアな内容もあります

最後の方のページにある
自分用の鑑定書の書き方はとても参考になります

私は 自分の人形には 備忘録として
種類やヘッドマーク・工房・時代を書いたタグをつけています

シーリーの自分用鑑定書は もっと詳細なもので
自分以外の人間でも 人形を適正な価格で売れるよう考慮されていて
購入時の価格 2冊以上の本からの相場を書く欄など
かゆい所に手が届いています
これをルーズリーフにとじておけば 適宜情報を更新して
かんたんに入れ替えられますよ とのこと

昔のことなので 当該人形の情報は
種類・身長・髪や目の色など 文字で指定していますが
現代なら 写真つきでパソコンで管理できそう

自分の持っている服の写真を撮って
画面上でコーデできるアプリがありますが
スマホで人形の写真を撮って 情報を打ち込むだけで
自分用鑑定書が作れるようなアプリが
あったらいいなあと思いました
12:15  |  お人形の本箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.14(Wed)

お座り上手なベビーボディ

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がにまたのベビーボディは ベビー椅子に座らせて
おままごとにつきあわせるためのもの
足の幅は開きすぎず コンパクトに座れます

足の幅が腕の幅とほぼ同じで
正面から見ると長方形の形なので
ベッドの枕元に並べるときも
すきまなくぴったりと並びます

近世 子供が小さな大人ではなく
子供という存在として認められるようになってから
子供服や 子供用のおもちゃが作られるようになったということで
こういうささやかな人形の構造の中に見える
最終的なお客様である子供のほうをきちんと向いた設計は
子供がそれほど いろんな大人に大事に思われていた
時代だったんだなあと感じられます

あなたのことがとても大切で大好きよ と
全身で表現しているような人形の愛らしさの何割かは
その構造の中に秘められた 作り手の気づかいから
漏れ出ているものかもしれません
14:26  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.08(Thu)

モロッコヨーグルの熟成

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子供のころ 駄菓子屋で一番好きだったのが この「モロッコヨーグル」
色鮮やかなカラーに影絵風のゾウの絵がおしゃれで
甘ったるくないヨーグルトのような酸味は
他の甘いお菓子とは違って 一人前のデザートのような満足感
小さな木のスプーンの可愛さ
食べ終わった後の容器の汎用性
(ポスカで色を塗ってリカちゃんハウスの花瓶になる等)
(今はピンキングで布を円に切って綿をつめて
容器のボトルネックを利用してリボンを結び
ちっちゃい針山にするのかトレンドだとか)
(同じ方法でシルバニア用のスツールも作れます)

何よりフタをめくったときの「あたり」の胸の高鳴り

今はこの小さいサイズのほか 巨大ヨーグルも売ってありました
他にも青がありましたが撮影前に食べられてしまいました

久々にモロッコヨーグルを食べた瞬間
「あれ 味が違う」
味の無いホイップクリームにオレンジラムネの顆粒が混じっているような感じで
濃厚さや甘みが足りず どうも昔食べたのとは味が違います
改良されて あの味ではなくなったのかなと
残念に思っていました

ところが翌日
うっかりコタツの上に置きっぱなしにして
ほかほかになってしまったヨーグルを食べてみると
「この味だ

つまり 今は流通も空調も良いので
ヨーグルは作られたときのままの新鮮な状態で店に並んでいます
でも昔のヨーグルは 何日もかけて駄菓子屋の店先にやってきて
夏は開けっ放し 冬はだるまストーブの隣
ヨーグルの顆粒は溶けてクリームに混じり
顆粒の糖分と酸味がしっかりクリームに行き渡り
クリームの油分はしっとりとなじんで
そしてあの ヨーグルの味になっていたのです

ですから モロッコヨーグルの味が昔と違うとお嘆きの皆様は
ぜひ ホットカーペットの上などに放置して 熟成させてみてください
暖め過ぎてクリームが溶解しないようご注意を
14:03  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(3)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.05(Mon)

縁起の良さそうなベビー

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オールビスクの小さなオリエンタルベビー
オリジナルの服がもろくなっているので
ふだんはケースの中でおとなしくしています

顔立ちがどことなく マイセンのパゴダに似ています
まだベビーなので パゴダのような雄大な迫力はなく
遠慮がちではにかむような微笑みですが
それでも水墨画の世界からやってきたような
神仙の雰囲気を漂わせています
黄金色の服も風水っぽくて
新年に縁起が良さそうなので連れてきました
11:08  |  アンティークドール雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)  |  EDIT  |  Top↑
2015.01.01(Thu)

あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます
梅次郎ちゃんは どうやら寝正月を決め込むようす
今年もよろしくお願いします
00:00  |  お人形ストーリーズ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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