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2016.04.30(Sat)

リカちゃんの浴衣

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やっとGWがやってきました
じっくり腰を据えて手芸にとりかかれる絶好のチャンス
いい感じの柄のハンカチを見つけたので
「ハンカチでつくる!リカちゃんお洋服BOOK」から
浴衣をつくることにしました

着物を縫うのは難しそうなのでずっと敬遠していましたが
が 浴衣か甚平がいいというので
シネマワンピースも可愛いよと 必死に売り込んだのですが
最近は着せやすいゴスロリ浴衣のおかげで
ふつうの浴衣へシフトしていく子が多いのか
「着物可愛いじゃない 日本のドレスでしょ」
と逆に説得されて 作ることに

確かに 着物の縫い方を覚えれば
ビスクベビーたちに 可愛い夏の浴衣を縫ってあげられるので
ここで勉強しておこうと腹を決めました
着物は 型紙が引けない人でも
採寸だけで 自由自在に作れると聞いたし(本当かな)

聞きなれない専門用語の多い説明書を理解するのにも
ちょっと時間がかかりましたが
じっさい縫ってみると すごく簡単でした
型紙は直線なので 裁断しやすいし
縫い目も直線で
難易度的には タイトスカート以上 ズボン未満という感じでした

とエラソーなことを言っていますが
なんか襟のつけかたが違う気がする
気力が尽きたのでもう縫い直さずにそのまま行きます



最近裁縫の時に目が疲れるのは
照明の光量が足りないからではないかと気づいて
エコスリムを導入してみました
薄いLEDライトなので マグネットでくっつけたり
両面テープではりつけたりして どこにでもつけられます
思った以上に手暗がりにならなくなって
手縫いが苦にならなくなりました

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着せてみました
浴衣のおはしょりをするため長くなっています
おはしょり分を詰めて おはしょり無しで縫った方が
ラクチンだと悪魔が耳元でささやきましたが
ちゃんと長くしました

裾など本ではボンドを使って処理するところも
今回は全部手縫いでやりました
着物を着せるときはけっこうあちこち引っ張るので
強度があったほうが良いと思って

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おはしょり分は4cm弱
縫ってるあいだにいろいろずれていくし
小さいので1cmずれても丈が全然変わってしまうため
型紙通りのおはしょりにせず
自分ではかって調整したほうが良い感じです

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5mmぐらいのマークにはクロバーの仮止めクリップを使いますが
1cmをこえるときは 100均にある透明クリップが便利です
形は仮止めクリップに似ていますが 大きくて
根元まではさむと1.5cmです
今回は2cm弱縫うので クリップより気持ち内側を
しつけ縫いしていきました



クロバーの仮止めクリップはクリップの先に目盛りがついているので
はさむだけで好きな幅をとれるすぐれもの
赤とピンクのクリアな色もとても綺麗です

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おはしょりが縫い終わったらアイロンです
ついでに ダイソーのエリーちゃんの浴衣もアイロンをかけましたが
こうして見ると エリーちゃんの浴衣は
そでと身ごろが一体型になっていて そでとわきのあきもなく
襟は短くて 着物の形とちょっと違っています
布の幅も狭くてはだけやすそうです
縫っているあいだ 背中の縫い合わせが面倒だと思いましたが
あったほうがぐっと着物らしくなると気づきました

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確認 着せてみました
帯はそのへんのリボンで代用です
リカちゃんはウエストが細いので 布を巻いて胴の補正を
してくださいということでしたが
の着せ替えでそこまでしませんから
補正なしでも綺麗に着られるか確認しました
足元は下駄が無いので サンダルで代用です

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袖の形がきれいで感動です
襟のあたりのあやしいところは
太い帯で隠してしまいたいですね

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マジックテープ帯の作り方も載っているのですが
がマジックテープ帯は髪にくっついて着せにくいと言うので
ゴムバンドを輪にして帯にしてみました
足からはかせて使います
柄的にはかなりいい感じ
バンドでとめてから着物の布を引っ張ったり
補正しやすいのもいい感じです

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ゴムバンドをはめにくくなりそうだったので
帯の後ろの飾りは作っていません

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この後 浴衣はのピンク髪リカちゃんのもとへ

がよく ママのリカちゃんが可愛いと言います
お洋服BOOKのおまけのリカちゃんは
髪もメイクも個性や派手さをおさえた感じで作られているので
実際にはが持っているリカちゃんたちのほうが
ブロンドやカール 明るいメイクで可愛いはずなのですが
服作りのお手伝いをしてくれている姿が可愛く見えるのでしょうか

ハンカチでつくる!リカちゃんお洋服BOOK
価格:2570円(税込、送料無料)



やっと着物の縫い方がわかったので
ビスクドールの着物にも挑戦してみたいです
00:32  |  ハンドクラフト  |  トラックバック(0)  |  コメント(5)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.27(Wed)

90年前のバックヤード

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子供のころからお店のバックヤードが好きです
秘密基地っぽい感じがするからでしょうか
表の華やかなディスプレイとはうらはらに
無機質な棚に無機質なボール箱が積み上げられ
服はビニールをかぶってずらりとかけられ
宝飾品や時計はジュラルミンのトランクに入って
金庫の中で眠りにつき

まるで 舞台の袖で幕にかくれて
じっと出番を待つバレリーナのような
静かなときめきに満ちています

たまに見つかる オリジナルの箱入りのお人形
90年前のおもちゃ屋さんのバックヤードをイメージして
積み上げて飾ってあります
中身の人形は入ったままです
外から見れば同じなのですが 何となく
中身が入っていたほうがより
当時の息吹を再現できているような気がして

バックヤード風ディスプレイというと
それはただの収納ではないかと思いますが
そして写真で見るかぎり やはりただの収納にしか見えませんから
ささやかな自己満足にすぎないのですが
90年前の鉛筆の一瞬の走り書きが
時間旅行に連れていってくれる お気に入りのスペースです
00:32  |  アンティークドール雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.23(Sat)

唇の色が悪いベビー

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ビスクドールのメイクは 一番最初は白い肌にピンクの頬紅でしたが
時代が下るにつれ オレンジに寄って行きます
オールビスクのバイローベビーといえば ほぼ末期に近い時代なので
その唇の色は 鮮やかな朱色をしています

ところが 手前の小さなバイローベビーは
なぜか唇の色がとても悪いのです
品質が一定しているケストナー社にしては珍しい個体差
焼成の温度を間違えたのか
釉薬の在庫が切れて代用でもしたのでしょうか

色は濃いのですが トーンが落ちているので
朱色の口紅に比べて 自己主張が少ない
沈んだような感じに見えます
07:23  |  アンティークドール雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(3)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.19(Tue)

栄光のグロリア

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1920年代 アメリカの玩具会社はドイツからビスクヘッドを輸入して
コンポジションや布のボディをくっつけて
ベビードレスを着せて売っていましたが このベビーグロリアもそのひとつ
同時代のバイローベビーに比べ オープンマウスで技術と手間のかかるヘッド
テディベアのような可動性の布ボディと 少し高級ラインになっています

ドレスはオリジナルのタグつき 毛糸のガウンもオリジナルです
バイローベビーもそうですが
オリジナルのタグつきのドレスが残っているものが多いのは
アメリカの大規模なおもちゃ屋さんで
メーカー品のドレスが豊富に置いてあったからでしょう
今のぽぽちゃんやメルちゃんのような感じでしょうか

さて グロリアちゃんというこの子の名前はどこから来たものか
アメリカではヨーロッパに比べクリスマス商戦が盛んで
バイローベビーが クリスマス商戦デビューで
大々的に広告を打っていたことを考えると
この子もクリスマス商戦用だったのかなと思います

グロリアは讃美歌の定番ですが
とくに有名なのがクリスマスキャロルのグロリア
荒野の果てに です

荒野の山々に天使の歌声がこだましている
「いと高き神に栄光(グロリア)あれ」
それはキリストが生まれた喜びの歌だった

というような内容の歌です
グロリアは クリスマスプレゼント用の赤ちゃん人形として
じつにぴったりな名前だと思います
11:40  |  アンティークドール考察  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.15(Fri)

湿気とカビとサビ汚れ

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春の長雨 気になるのは湿度です
我が家の人形部屋は コロナの除湿機が
もう何年も 24時間フル稼働中
湿度は常に40%で一定しています
湿度40%はカビが3時間で死滅する湿度なので
カビが大敵のお人形やドレスやぬいぐるみの保管に最適です

なにせ いったん黒カビが生えてしまうと
カビキラーを使わないかぎり汚れは取れませんが
ドレスにカビキラーをかければ 色は真っ白
古い布地は溶けて ボロボロになってしまいますから
つまり もとに戻すことは不可能になってしまいます

なお 湿度40%だとゴキブリやカツオブシムシなどの害虫も生きられませんが
虫は水不足に強く どこからか紛れ込んでしばらくは活動しますので
キャビネットや人形の髪の毛の中に 防虫剤の併用がおすすめです



ところで 余ったドールスタンドを段ボールに入れて
人形部屋の外 ふつうの部屋に置いてあったのですが
銀色のメッキ部分が 段ボールに強く接している部分に
朝夕の寒暖差でわずかな湿気がたまっていったのか
サビが出ていました

古い人形のドレスに ときどき赤茶色いシミを見るのですが
ドールスタンドのサビによるシミなのかもしれません
海外では ドールスタンドに立たせた人形を
キャビネットにびっしり詰め込むレイアウトをよく見ますが
湿気の多い日本では ドールスタンドは撮影のとき専用にして
ふだんは座らせておくのが安全でしょう

ただ それではプリーツなど 型崩れするタイプのドレスがまた心配です
以前 スペインのリプロ作家さんに教えていただいたのは
手作りのドールスタンドでした
ドールスタンドの針金部分に フェルトをしっかり巻いて縫いつけるもので
その方はドールスタンドの針金の返しに
レースが引っかかって破れないよう そうしているのですが
サビ汚れ防止にも効果を発揮しそうです
11:45  |  お人形の服  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.12(Tue)

コンポジションベビーのゴム交換

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人形のゴムは10年ぐらいは余裕でもちますが
そのうちゴムが酸化して固まり 伸びなくなってきます
ゴムの質や扱いにもよるかもしれません
いっぱいいっぱいにのばして 日光にさらしている糸巻きゴムは
1年で伸びを失ってしまいました

自転車屋さんで自転車修理をするように
その昔はおもちゃ屋さんでおもちゃの修理もしていました
人形用の交換パーツ 目や歯や口の中に貼る赤い布など
いろんなものがおもちゃ屋さん用におろされていました
足りない部品は手作りの木彫りで作り足されたものもあります

私が持っているPGのうち フランスから購入した58㎝のものは
1880年代に作られたそうですが
ヘッドには1934年のフランスの新聞が詰まっていました
それまで何度も修理に出されていた最後の修理が1934年なのかもしれないし
50年忘れられて 遺品整理のタイミングでゴムを入れ替えたのかもしれません

このコンポジションベビーは だいぶ昔にゴムを交換されていましたが
むきだしの太い輪ゴムでそのまま繋ぐという荒療治
(とはいえ 一番最初の出荷段階でも そういう繋ぎ方なのですが)
糸巻きのゴムでないぶん 劣化も進んでいましたから ゴム交換しました



冬の間は指先がかじかみ 不慮の事故が起こりやすいため
春まで待っていました
9インチの小さな人形なので ゴムは6本巻きの帽子用で十分
この太さが一番扱いやすくて好きです
この大きさだと鉗子も必要ありません

ビスクドールの時代から ベビーボディは
一本のゴムを輪にして頭と手足を繋げるようになっていて
それは お座りしたときの安定度が増すのですが
ねんねをさせたり 腕を自由に動かすのが難しいのです
また その繋ぎ方は鉗子や万力の補助がないと難しいので
両腕どうしを輪に繋いで首の穴から縛り
両足と首を三角に繋いで 股関節の穴から縛るのが
私には一番やりやすいです

ただしコンポジションベビーは首の穴が小さいので
腕を結んだゴムは 脇の穴から縛ります

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ゴムを引き直してしゃっきりすると
人形も命を吹き返したように見えますし
ボディがぐらぐらしないので 取り扱いもしやすく
安全で安心です

唇の塗装がはげているのは
ゴムの哺乳瓶を当てられて いっぱいお世話された印
ほっぺのピンクが薄れているのは
ほっぺをいっぱいナデナデされて 可愛がられた印
こんなに誰かに大切にされた子を
大切にしない道理はありません
また何十年か経ってゴムがゆるんだ時には
引き直してあげましょう
12:32  |  修理(ボディ)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.10(Sun)

コンポジションベビーのスリープアイ

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ドイツベビーといえば精巧なスリープアイ
ガラス工場で作られた吹きガラスの目玉に
針金と鉛のおもりをつなぎ練り物で固めた目の部品は
国内のビスクドール工場に卸されるのはもちろんのこと
そのまま修理用としてアメリカに輸出されてもいました

いっぽう全てをアメリカで作られたコンポジションベビーは
ブリキの上にプリントされた目です

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スリープアイの構造も 吹きガラスの目とはずいぶん違います
ビスクと違って 金具を差し込むことができること
目をセットした後で後頭部を貼り合わせられることで
かなり製造難易度が低そうな設計です
狭い首の間から石膏をスプーンで流し込む
従来のセット方法とちがって
目が動かない・動かなくなったという
動作不良が起こる余地もありません

私が1930年前後の母親だったら
子供に気軽に買い与えるなら こちらを選ぶかな~
ビスクドールのほうが目がキラキラして綺麗ですが
割れたら子供が怪我をするし 泣かれるし
きっとビスクドールの時代は
そうやって終わって行ったんだろうなあ などと
この頑丈そうな金属部品を見ながら 考えていました
23:19  |  グラスアイ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.05(Tue)

にっこにこ

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はじけるソーダ水のような ぴっちぴちのとびきりの笑顔
1920年代のお人形には無表情なものが多いですが
1910年前後のお人形は フランスでもドイツでも
笑顔のものが多い印象です

笑顔のお人形は モールドが複雑なので
ビスクドールの技術が円熟した1910年前後にピークを迎えたものの
1920年代にはアメリカの玩具会社の発注に応じた
大量生産体制に対応して 無表情なモールドが増えたのか
あるいは 人形が苦手な人は笑顔のものがいっそう怖いそうなので
家族がお土産に買って帰る需要を見込んで 無表情にシフトしたのか

20世紀に入ってから第一次世界大戦がはじまるまでの
10年ほどのあいだに作られたお人形が一番好きです
19:23  |  アンティークドール考察  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.04.01(Fri)

春のはじまり

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今日から新年度
新しい春のはじまりです
桜もすっかり満開で
世の中は少しばかりの気ぜわしさ
けれどもドールキャビネットの中には
100年も変わらない笑顔があって
流れからひととき岩場に引き上げるような
ほっとした小休止を与えてくれます

この子はオールオリジナル
茶色い目に 春の陽光の金髪 ピンクのドレス
陽だまりの小花のような春のベビーです
11:03  |  アンティークドール雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(3)  |  EDIT  |  Top↑
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