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2016.08.27(Sat)

シンプルドレス

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何年か前 アメリカのドールコレクターさんの
コレクション解散セールで
我が家にやってきたお人形です

金髪くるくる レースふわふわ
フリルふりふり リボン盛り盛り
帽子と見れば造花と羽根をてんこもり
に せずにはいられない私には
とても衝撃的だったこのコーデ

ひらひらの大襟も ぎっしりのピンタックもない
シンプルなデザインで プリントの色柄も渋く
だからといってただ単純なだけではなく
柄と完全に平行したプリーツを加えてあることで いっそう
知的な気品や敬虔さが強調され 洗練されています

ドレス自体はビンテージで アイロンもしっかりかかり
割と最近仕立てられたもののようですが
19世紀 まだ子供専用の服地布などなかった時代
あるいはアーリーアメリカンの物の無い時代
母親のドレスの余り布か仕立て直しを着ているような
そんな時代感が出ていて アンティークらしくてすてきです
22:41  |  お人形の服  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.26(Fri)

おむつのピン

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べびぃ工房様の ちいさなちいさな
オールビスクの ベビーちゃんとくまちゃん
手にしているのは おむつのピンです

ガーゼのおむつなら刺せそうだし
ループの部分を らせん状にずらしたら
ほんとにとめて使えそう

問題は ピンをとめるときに
ピンセットとハズキルーペが必要そうなところです
12:50  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.23(Tue)

楽園のドレス

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すみれの砂糖漬けのような 淡い淡い青い小花のレプリカ布と
ほろほろ溶ける砂糖菓子のようなレースで仕立てられた
ふわふわした柔らかな手触りの 軽やかなドレスは
アトリエ ローザ・フロリス様の作品

天使の笑顔と 楽園の少女人形の名を持つ エデンベベは
海外では ゴーチェ系の顔立ちということで
濃いめの 紫系の色を着せる事が多く見受けられますが
なんたって楽園の少女です
古き良き少女漫画の世界にひたり
ついつい天使の羽のような 白いドレスを着せたくなります

そうなればやはり髪の毛は
天使のクルクルキラキラブロンドにしたくなるのが
乙女心というもの

イライザもびっくりの 硬質たてロールブロンドの化繊ウィッグは
自分でもちょっと コテコテすぎると思っているのですが
それでも ストレートのビンテージウィッグに戻そうかと思うたびに
キラキラの髪とニコニコの笑顔を見て
もうちょっとコテコテでもいいかなと 手を引っこめています
16:43  |  お人形の服  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.19(Fri)

眉毛のモールド

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ビスクドールの眉は描くのが難しいので
有名なブリュ眉のように 左右で描き方が違います
昔の熟練の職人なら 右利きでも左利きでも
お構いなしに眉毛を円弧上に描けそうに思うのですが
やっぱり難しいものなのでしょう

結果的に 円弧眉の片方は 優しく穏やかですなおな顔
ギザギザ眉の片方は 芯が強く尖った孤高な表情
ひとつの顔の中に二面性が存在し
神秘的な表情を醸し出すことになりました
精巧な設計技師でもあったブリュがもし
単なるペイントの技術的な解決法ではなくて
そこまで計算していたとしたら 驚愕です

さて ツルツルのおでこに眉毛を描くだけでも大変なのですから
眉毛の部分にモールドがあった場合は
描きの難易度が格段に上がりますし
磁土液が型に行き渡らず 失敗する確率も無駄に上がります
腕自慢のケストナーなどで 眉毛モールドの
お嬢様人形はありますが 少数派です

ベビー人形では もともと赤ちゃんの眉毛は薄いので
ツルツルフェイスの上に まゆげはぼかしで薄く描かれ
型としてもペイントとしても主張していません
大ヒット商品のバイローベビーもドリームベビー(ニューボーンベビー)も
顔のモールドはツルツルで 大量生産の歩留まりを向上しています

タイニーベビーは複雑なしかめっつらをしていますが
眉毛はまったく描かれていません
モールドが深いので 顔に影が出るため
写真ではハの字眉が描かれているように見えるものもあります

そのような 眉毛の存在感が薄めのベビー人形界にあって
写真の子は しかめっつらの眉のモールドの上に
さらにしっかりペイントがのっている 珍しいタイプです
稜線の部分は 色が乗りにくくこすれやすいので
白っぽくなっています

このようなタイプは コンポジションドールではよく見られます
コンポジションドールではペンキを使うのでモールドの上に乗せやすく
リペイントもしやすいためでしょう
ビスクドール終期の コンポジションドールと同じモールドで
並行して少数つくられていたビスクドールバージョンの物の
ひとつかもしれません
12:47  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.16(Tue)

Re:ループの無いオールビスクのゴム引き

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過去記事についてご質問をいただいたので
ジョイント部分にループ部品の無い
オールビスクのゴム引きについて追記します

(過去記事「ペグジョイントをゴムジョイントに変更する」もあわせてご覧ください)

このタイプのオールビスクドールは
たとえば腕―胴―腕と 1本のゴムを通し
腕の穴に木のペグを差し込むことで ゴムを固定します
ペグを固定するため 膠を併用することもあります

ゴムはやがて劣化してカチカチになり
ペグもゆるんで外れることがあります
長い年月の間でこれを何度か引き直されるわけですが
プロのドールドクターは 木のペグを削り出して
元通りに引き直しますが
このようなゴム引きはレアなタイプなので
専門でないショップなどで修理された場合
場数をあまり踏んでいないことが多く
ペグを削るのが難しい ペグをねじこんでひびが入るのが怖い
ということで 私がやっているように団子結びにしたり
穴が大きすぎて団子がすっぽ抜ける場合に
テディベアのようにボタンをつける修理を見たことがあります

どちらも素人の応急処置で
このタイプの人形がよく着る ノースリーブの
ガウンのようなドレスを着られませんので
技術力があれば ペグで引き直せるのがベストです

団子がゆるまないよう接着剤を入れられてしまっている場合
カチカチになって取れなくなります
この場合は ブロクソンのピンバイスで
少しずつ穴を開けて穴の中身を削り出してからゴム引きしなおします
電動リューターを使う場合は ビスクが割れないよう
回転数を遅めに
またドリルを強引に突っ込むと割れるので
削るような感じで少しずつ進めます
石膏ならかんたんに削れますが
リプロ用の黄色い硬質石膏や エポキシなどだと
骨が折れるので 根気よく進めてください

また接着剤の種類によっては
アセトンにつけこむか アロンアルファはがし液でふやかすと
スポンと抜けてくれる場合があります
18:39  |  修理(ボディ)  |  トラックバック(0)  |  コメント(7)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.14(Sun)

激泣きドール

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ぷんぷんとはちきれそうな風船ほっぺ
いつもおとなしくて良い子のAM341が
もしぐずったら こんな表情になるだろうなー
という感じの 激泣き顔のベビーです

ビスクドールというと まず頭に浮かぶのは
整った美しい表情 神秘的な永遠のアルカイックスマイル
ですが 不機嫌そうな泣き顔の人形たちにも
たまにめぐりあいます

有名なのは SFBJのダブルフェイス・ジュモー
笑顔のヘッドの後ろに 今にも金切り声が聞こえてきそうな
怒り叫ぶ表情が隠れていて
初めて見たときは 人形という概念をくつがえす
その感情の激しさにドキッとしました

SFBJのような 20世紀のビスクドールに流行したのが
それまでの 理想的なアルカイックスマイルではなく
リアルで人間らしい 個性的な表情を持った キャラクタードールたち
ビスクドールの歴史が迎えた 小さなルネッサンスです

とはいえ その萌芽はすでに1880年代に
ブリュによってつくられていました
ペイントアイの 笑顔と泣き顔のダブルフェイスは
ファッションドール・お嬢様人形・
7~9インチぐらいの幅のオールビスクドールと
展開がずいぶん幅広いわりには
どれも相当の希少品です

人形を1体だけ選びなさいと言われたら
ほとんどの子供は 小公女のセーラのように
とびきり愛らしい笑顔の人形を選ぶと思います
最初の1体から 親しみづらそうな
激泣きのベビーをお迎えするのは
相当の上級者ではないでしょうか

20世紀が キャラクタードール全盛期になったのは
人形の生産力や流通力が上がり 価格は安くなり
一人が複数の人形を持つようになって
大人も「かぶらないプレゼント」が必要になって
いろんなバリエーションの子の需要が
できたからだと思います
21:38  |  アンティークドール考察  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.11(Thu)

猛暑とかき氷

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気温が22℃をこえると アイスクリームがよく売れるようになり
30℃をこえると かき氷がよく売れるようになるそうです

そして35℃をこえる猛暑の現在
真昼にかき氷を買いに行く勇気すら無くなり
日が落ちてからやっとスーパーに
袋入りのかき氷を仕入れに行く日々

時の経過も気温の変化も寄せ付けない
オールビスクの体がうらやましいです
14:17  |  その他の雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.08(Mon)

1200℃

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立秋が過ぎたにもかかわらず
連日 最高気温35℃をこえる灼熱ですが
これからまだお盆にかけて
さらに暑くなっていくのだとか

帰って来たご先祖様たちが
地獄の釜の底のほうが まだ涼しかったと
ぼやく声が聞こえてきそうです

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「ケストナーの窯の中のほうが まだ涼しかったぜい」
「それは無いでちゅ」

15:53  |  お人形ストーリーズ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.06(Sat)

ジャストミー

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ビスクドール時代も終盤の1930年代にあらわれたのがジャストミー
そのため写真のような 従来のビスクに焼き付けのペイントを施されたヘッドのほか
ペイントビスクとよばれる 一度焼きのポーセリンにペンキで彩色した
コンポジションドールのように見えるヘッドが共存しています

顔は丸顔ですが ボディはスレンダーなフラッパータイプなので
全体のバランスは当時人気だった ベティ・ブープに似ています
現代的な表情なので 現代もののウィッグでも服でも着こなせそう

両足はまっすぐで 腕は肘を曲げてポーズを取り
椅子にお座りさせてままごとをする人形ではなく
立たせて洋服を着せて飾るポーズ人形の性格が強いです

横目 △っぽいへの字口 欧米ではキュートとされる上向きの低い鼻
まるっこい童顔 着せ替えのポーズ人形 と
マテルのタミーちゃんの特徴によく似ています
ジャストミー発売から30年の間
女の子たちに強く支持された特徴だったのかもしれません

おかげで90年近く経った今も古臭さを感じさせない一方で
アンティークらしさがなく いつまでも子供のおもちゃっぽい
そんな親しみやすさも ジャストミーの魅力です
18:00  |  アンティークドール考察  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2016.08.01(Mon)

8月の水

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塩素のにおい
正確には次亜塩素酸ナトリウムのにおい
夏になると水道水の保存料として塩素が増量され
プールにも殺菌用の塩素タブレットが大量に放りこまれ
水といえば塩素のにおいになります

パブロフの条件反射というのはすごいもので
いつのまにか 塩素のにおいをかぐと
さわやかで すがすがしい気分になり
のどがかわいて 水が飲みたくなるのでした

お風呂場にカビキラーをして一晩おいた夜など
家中に塩素のにおいがただよって
とてもリフレッシュした気分でつつまれるのですが
薬品臭なので 人によっては頭が痛くなるようです
10:52  |  その他の雑談  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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