ちいさな世界

建物の中に小さな町を再現したテーマパークは
池袋ナンジャタウンの福袋商店街だとか
サンリオピューロランドだとか
閉鎖空間の中にあるがゆえに
ドールハウスの お人形の世界に迷い込んだような
不思議な感じがして好きなのですが
最近のお気に入りはキッザニア
ここは 子供が職業体験をするのがテーマのテーマパークなので
建物だけでなく いろんな仕事用の制服だとか
それ用の道具 消防車や救急車まで揃っていて
最上級に手の込んだジオラマというか
ものすごく壮大なおままごとの世界なのです
1/2以上サイズと大き目とはいえ ミニチュア心がくすぐられます
室内型テーマパークの例にもれず 町は薄暗い夕方のよう
人工の光では 太陽のように明るくは照らせない
全てがつくりものの おもちゃの世界
夜祭のはじまりのような わくわくする黄昏の時間が
永遠につづく 幻の世界です

つくりもののおままごとの世界ですから 馬も本物ではありません
獣医さんごっこをするためのロボットで 本物のように動きます
ビスクドールの時代 子供の相手をしていたのは木馬ですから
おもちゃの馬も100年のあいだに ずいぶん進化したものです
キューピーが立った!

昭和40年代のキューピーさん
製造されて もうすぐ半世紀が経とうとしています
少なくとも20年ほど前から お座りポーズのままで
足を回そうとしても 硬くて回せませんでした
ソフビが柔軟性があるのは 可塑剤のおかげ
時間が経つにつれ 可塑剤は抜けていきますから
古いソフビはカチカチに固まり 割れやすくなります
割れるのが怖くて キューピーはずっと座ったままでした
しかし 同じ時代のセキグチのソフビドールをいくつか購入したところ
どれもまだまだ柔軟でした
キューピーの手触りも似たような感じだったので
たぶん可塑剤の状態はそれらと同じぐらいだと考え
念のため エアコンで室温を30℃まで上げて6時間
十分あたたまったところで ゆっくり足を回してみると…
少しきしんだあと クルリと回りました

そうして ぶじ再び立つことができたキューピーさん
立たせると実に大きいです
比較対象がゴキジェットで申し訳ない

保護のため 人間用のベビー服を着せました
ソフビに色がうつるとこわいので なるべく白っぽいもので
洗剤をつかわずに2度 水とおしをしました
頭が大きく首回りが太いので フードはかぶれません
むりにかぶらせると 髪のペイントがこすれるし…
羊のフードでかわいいのですが 残念です

後ろ姿
魅惑のお尻です
後頭部の汚れが少し目立ちますね
暖かくなってから 水拭きしましょう
アントステラのマグネット

ステラおばさんじゃねえよ
いいえステラおばさんです
2010年ごろに リサイクルショップで見つけた陶器のマグネット
昔懐かしい手描き彩色で アントステラのノベルティのようです
手に持っているかごの中には 黄色いクッキー

ステラおばさんは 1980年代前半に日本に上陸したクッキーで
その背景にあるダッチカントリーに
当時 それはそれは憧れました
電気を使わない馬車の生活
敬虔で質素でていねいなくらし
緑あふれる農地 ふるわれる長鎌
白いボンネットをかぶった女性たちは
ちいさなはぎれをパッチワークにして たいせつに使い
女の子は自分で仕立てた服を着て
麦わら帽子をかぶり 教会へむかう…
それはもう猛然と 見よう見まねで
アップサイドダウンケーキを焼いたり
ラタンでかごを編んだり
パッチワークのスカートを縫い上げたものでした
ステラおばさんのクッキーが上陸当時 これに似たデザインの
陶器のステラおばさんのクッキージャーが雑誌に載っていて
そのころの昭和の物かと思って買ったのですが
社名がステラおばさんからアントステラに変更したのは1999年だそうですから
このマグネットはぎりぎり20世紀 ひょっとしたらもう
21世紀になってからの物かもしれません
なおステラおばさんは実在の人物で1908年うまれ
1988年に80歳で亡くなったそうです
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革靴を作りました

今までお人形の靴は フェルトやフェイクレザーで縫っていました
本格的なレザークラフトは 道具がたくさん要りそうで
手を出そうとしていなかったのですが
先日 レザークラフトの先生に靴の作り方をおそわり
ありものの道具で代用できるわよと言われたので
作ってみました 革靴
革はいただきものの小さなはぎれ
型紙は評判高い「革で作るミニチュアサイズの可愛い小物」から
サボシューズの甲の部分を 甲高なオールビスクの足でも
はけるように切り取りました
この型紙は かかとの部分に縫い目が無いので
革をすかなくても 綺麗に形ができる
実に素晴らしい型紙なのですが
革が重なる部分が二か所あるので
どの穴とどの穴が対応しているのかよくわからず
型紙の上でこれだと思って印をつけてみても
縫いあがるとかかとの部分の布がずれて
何度も縫い直しました
というか 写真の靴も実はかかとが左右とも
1穴か2穴ずれているのですが
左右のずれがそれぞれ 線対称だったことと
すでに心が折れていたことから
こういうデザイン で押し通すことにしました
トコみがきだけは ちゃんとしたので
見かけはツルツルしていて綺麗です
北欧の木靴のようなデザインに見えて 可愛いです
![]() 革で作るミニチュアサイズの可愛い小物 [ 大河なぎさ ] |
芝生のお庭

カプセルシルバニアなどのミニチュアシルバニア
たまに小さな庭シートがついていますが
小さすぎ&ツルツルの紙なので
花壇シールぐらいにしか使えません
カプセルの見本写真にあるような広い庭を探していましたが
カーペットでは毛足が長くて小さいシルバニアは遭難するし
古いビルなどでよく使われている
薄手で混色のフェルトカーペットをホームセンターで探していましたが
青い鳥はすぐ近くにいて 100均で「芝生シート」なるものが売られていました
A4サイズのシートで 裏は紙なのでイラストボードなどに貼って使えます
裏がシールのタイプだと うまく貼れなかったり ハサミに粘着剤がついて
切りにくかったりするので 裏が紙なのは使いやすいです
表面のフロッキーは混色で ザラザラと毛羽立った表面なので
ローラーされたフェルトと違って 短く刈り込んだ芝生そのものの質感
分厚さは1㎜ほどと薄く ハリが無いので 曲面や角にも貼れます
背景の空は 紙だと光を反射してしまうし 布だとミニチュア撮影では
布目が見えてしまうし いろいろ苦労していましたが
今回 A4ウレタンシート5色入りを100均で見つけて使ってみました
水色が少し濃いですが ウレタンなのでフラッシュをたいても
表面が反射したりテカったりしません
大きいサイズの人形撮影でも 窓の外の背景作りに使えそう
小さなオールビスクドールはべびぃ工房様(http://mini-dolls.com/)の作品
たった2.4cmで手足可動の グラスアイベビーです
ロンパースのお尻がたまらぬ可愛さです
ロディは昔のドリンクか何かのおまけ
ベアの洗面器と犬は 昔宝塚にあったドールハウスショップ
「ビリー・クラブ」で買ったもの
ビリー社のミニチュアは 現在ハンズなどで手に入ります
ヒルダ♂とヒルダ♀

ケストナーのキャラクタードールの中でも屈指の人気を誇るのがヒルダ
ヒルダだけでもモールドが3種類もあって
237と245はウィッグあり 1070は坊主頭です
ウィッグありには トドラーボディのお姉さんバージョンもあります
さらにヒルダの妹 ベビー・ジーンも
坊主頭の赤ちゃんバージョンのほかに
ウィッグありのもう少し育ったベビーのバージョンがあります
(あたかも みつごの赤ちゃんとふたごの妹

こうなると ヒルダのパパとママ ボーイフレンドのヒル太くんなど
ほしくなってくるところですが
残念ながらままごと人形のヒルダのパパとママは人間の子供ですし
ボーイフレンドも むしろヒルダ自身が男装すれば
坊主頭のモールドだと凛として知的なハンサム顔
ウィッグありのモールドだと天使のような甘い美少年になるので
登場する機会がなかったのかもしれません
写真のヒルダは237と1070
どちらも10インチの 一番小さなサイズのベビーボディです
大きなヒルダはトドラーボディで30インチもあるそうなので
まるで本物の子供のように見えそうです
ヒルダと言う名前は ドイツの女の子の名前なので
その名前で作られたうちの1070がこんなに
男の子っぽい顔だちなのは気になって
最初ヒルダじゃないんじゃないかと思ったのですが
ちゃんとヒルダでした
世の中にはちゃんと女の子っぽい優しい顔をした
1070もいるようなので 個体差だと思います
人形の相性

お人形を一人にして置いておくのは寂しそうなので
ついつい 双子や姉妹やお友達を作ってしまいます
相性が良いのは当然ながら
同じモールドや会社 似た大きさの子
しかしこの二人の場合は
サイズもモールドも会社も違うのに
不思議に相性が良いです
小さいほうが金髪のショートヘアで
顔立ちもちんまりしていて
まだ毛がぽやぽやの赤ちゃんっぽく
大きいほうが色素が濃くボリュームのある髪で
目力や顔立ちもしっかりしていて
ちょうど小さいほうが育つと大きいほうになるぐらいのサイズ感
姉妹や歳の差のある友達のような 絶妙なバランスです
この二人は我が家で巡り合ったのではなく
オーストリアのコレクターさんのもとから
二人で連れ立ってやってきました
そのコレクターさんは 同じ骨董屋さんから
お迎えしたということなので
いったい何年 この二人は一緒にいたことでしょう
一方で 人間がわが姉妹やお友達を作ってあげたいと思っても
どうしても独立独歩を貫くタイプのお人形もいます
我が家に関していえばゴーチェとエデンベベが気難しく
同じゴーチェやエデンベベとも サイズが同じ他の人形とも
どうしてもしっくり来ないのです
特にエデンベベは あの花開くような笑顔だというのに不思議です
バイローベビーやジュモー グーグリーは
コミュ力がすごく高いと感じます
全然違うサイズの子といてすら違和感がありません
幸先の良い新年

年末に買ったお人形が届きました
はじめて出会った 製造されていないと思っていた
非常にレアなお人形

いつものオールビスクバイローやん

いえいえ 二人の違いをよーく見て下さい
背景の雲の形が違う とかではありません
サイズが違います
遠近感ではありません
左がサイズ12に続いて多く見つかるサイズ16ですが
サイズ16だと思って買った右の子が 妙に小さいことに気づきました
震える手でサイズナンバーを確認すると…
サイズ15

はじめて見たサイズでした
オールビスクではげ頭で首が動くスリープアイのタイプにかぎって言うと
14以上は偶数番号しか見つからないし
16は多いけれど 18や20は非常にまれなので
14以上は奇数番号の子は作られていないと思っていました
たくさん作られている16と 少数ながら作られている14の間なのだから
15があってもおかしくは無かったのですがまさか本当にあったとは
何という素晴らしい新年の幕開けでしょう
(サイズが少々違っても 顔が全部同じではないか など
ツッコミは多々あるかと思いますが
さらに同じ顔が続きますので 自己満足にお付き合いください)

そのうち良い背景を見つけたら 12・13・13 1/2・14・15・16・18・20
全サイズをずらっと並べて写してみたいと思います
17と19に関しては 18と20もものすごく少ない事からわかりませんが
もしかしたら存在したかもしれない という可能性がわずかながら出てきました
オールビスクドールのコレクターが少ないこと
アンティークドール界でのベビードールのコレクターが少ないことから
売る方はバイローの細かいサイズ番号など気にせず売っている
可能性が高いので この子もそうでしたが
本当はそこそこ存在しているのに 見つかっていないだけなのかも…
まだまだ見つけていないレアなバイローやレアなお人形もいるので
今年はそういう子たちにたくさん巡り合える年になるといいなあ

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします
年末から温泉旅行に行ってました
マッサージを頼んだら
肩甲骨まわりの筋肉が固くなっていて
そのせいで 首と腕の関節が
連動して動いていると言われました
フィットネスでストレッチをしているとき
首を倒した反対側に腕を伸ばすと
首の横がつるような感じがしたのは
そのせいだったようです
これだとストレッチしてもちゃんと伸びないので
関節が独立して動くようにしますねーと言われ
ものすごい勢いでもまれました
たいへん痛くて 助けてーもういいーと
何度もギブアップしかけました
果たして 腕を伸ばしても
首がつることはなくなりました
ついでに 首がつるのと連動していたのでしょうか
奥歯がむずむずする感じも無くなりました
このやわらか関節を維持できればいいなあと思いながら
段染め毛糸の呼び声に耳を塞いでいます