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2018.05.18(Fri)

視線の行く先

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焼成のときにくっついた口元の黒い灰が つけぼくろのようで
輪郭と顔の描きの古風さもあいまって
子供らしいふっくらフェイスなのに 不思議な威厳を感じさせる
レスラー風のオールビスクドール

お人形の修理の本では スリープアイを作るとき
まず視線を合わせてから 左右の目を橋梁に固定しますが
この子たちが大量生産されていた制作当時は
両目とおもりが一体になった T字形の部品が
専門の部品工場で製造されて 人形工場に納品されていました

それを 形の合う人形の頭にセットしていたのですが
感覚にも個人差があるので この人形のように
左右の視点が一致しなかったり 真正面を見ていなかったりして
全然ひとの話を聞いていない感じになる子もいます

しっかり真正面を見て 誠実な表情をしているお人形たちの中で
一人 こうして心ここにあらずな子を見ると
おおらかに作られていた時代の いろんな意味の自由さが感じられます

工場生産の流れ作業が作り出した 偶然の個性も
アンティークドールの魅力のひとつです
13:11  |  グラスアイ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.05.16(Wed)

忘れな草色のターンヘッドドール

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正面に対して 首が少し右や左を向いている人形を
ターンヘッドドールと呼びます

頭と首が一体型で 布のボディにとめつける
ショルダーヘッドドールでは ときどき見られるタイプ
ターンヘッドタイプのお人形は
おままごとの相手ではなく ブティックのマネキンとして
ポーズを決めて立たせるためのお人形です

一般的には ビスクドールがおままごと人形として
大ヒットする前の 古い時代によく見られるといわれています

写真のこの子は 小さなオールビスクドール
オールビスクドールは ドールハウスといっしょに
お人形ごっこをする用途が主なので
首を動かせない場合は 真正面を向いているのがふつうで
ターンヘッドは あまり見かけません
靴もレスラータイプのハイヒールなので
たぶん19世紀の子だと思います

ちょうど1/12サイズですし
大人のドールハウスに
胸もとのあいた貴婦人用のドレスをしっかり縫いつけられて
飾られるための人形だったと思います

まつげが無くてすっきりとした顔立ちなのも
ドールハウスや衣装に対して 自己主張しない感じに
あえて落とし込んでいるのかもしれません

すっきりした顔立ちと色白の肌に
透き通ったコバルトブルーの目がよく映えています
12:09  |  アンティークドールの構造  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.05.13(Sun)

ナノブロック人間

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片付けていたら出てきた ナノブロック人間
ナノブロックは ダイヤブロックの会社カワダが出した
1ポッチ4mmの極小規格のブロックで
精密な表現を求める大人だけでなく
海外の子供たちのお土産としても大人気です

レゴブロックにはレゴ人間がいますが
同じようにナノブロックにも ナノ人間がいます
手足のあるタイプのナノ人間は お人形として遊べるよう
レゴ人間に近い大きさで お花屋さんキットなどについてきますが
建物キットには レゴ人間と同じ3~4ブロックサイズの
ミニナノ人間がついています

円筒ブロックの高さは5mm
ポッチをのぞいたサイズは3mmなので
かつらまで合わせた高さは1.1-1.2mmになります
ちょうど1/144ですね
14:32  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.05.09(Wed)

もうすぐ第14回 ジャパンギルドミニチュアショー in 大阪

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今年も恒例の ジャパンギルドミニチュアショーが近づいてまいりました
詳細はこちら
5月19~20日
千里中央駅の 千里朝日阪急ビル4階 A&Hホールです

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14:23  |  お人形ニュース  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.05.02(Wed)

母の日のフェーヴ

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新年をいわうフランスのお菓子 ガレット・デ・ロワ
ナッツパイの上に紙のかんむりをかぶせ
ケーキの中に入った
小さな陶器人形を引き当てた人が
かんむりをかぶって その日の王様になるという
元祖王様ゲームな 楽しいお菓子です

もともとは陶器人形ではなく
何かのナッツだった記憶があるのですが
最近忘れっぽくて 思い出せません

(余談ですが くるみを食べていて
何かこういう くるみやナッツをキャラメルで
固めたようなお菓子があったよね…と
思い出したけれど 思い出せず
たしか アンジェリーナ・ジョリーみたいな
名前だったんだけど と家族を混乱させたあげく
正解はフロランタンで
ぜんぜんアンジェリーナ・ジョリー成分が
なかったという事件が 昨日発生しました)

話を ガレット・デ・ロワにもどしますと
その中に入れる陶器人形 フェーヴは
シンブル(指ぬき)とならんで
小さな飾りもののコレクションの代表格で
さまざまな形のものが作られています

フェーヴと ふつうのミニチュア陶器人形との見分け方は
空気穴があいていないことです
穴があると ケーキのたねが 入ってしまいますから

アンティークドールの時代の 有名なフェーヴ工房は
アルトベック&ゴットシャルク

こちらは現代ものの 母の日をモチーフにしたフェーヴです
お母さんなのに 真っ赤なミニスカワンピースというところが
フランスらしくてすてきです
ジェームス・ディーンをリスペクトしたぼうやも 将来有望ですね
17:05  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.04.27(Fri)

Baby Baby Baby

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毎年 銀座人形館でこどもの日のあたりに恒例の催事
赤ちゃん人形特集「Baby!Baby!Baby!」
今年も始まりました
5/9までです

「Baby!Baby!Baby!2018 あかちゃんパーティー」

今年は私の大好きなミニチュアビスクドール作家さん
ミニチュアドール専門べびぃ工房様の赤ちゃんや
みにあどーる様のミニチュアサクラビスクなど
たいへん私ホイホイなラインナップとなっています

初日に合わせて新幹線で来られるお客様も多いそうで
私もいつか そんな優雅かつアクティブな
お人形ライフを過ごしたいと夢見ています
16:44  |  お人形ニュース  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.04.19(Thu)

軍手キューピー

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おもちゃ箱のそうじをしていたら出てきました
がバザーかフリマで買ったという
手作りのキューピーさん
素体は5cmのキュピナドールです

たいへんかわいいので
交渉の末 もらってきました

服の材料はカラー軍手
足の間をとじつけて パンツにしています
腕は編み目の間から出しています

帽子は ピンクだけが指の先端部
他の二人は毛糸で別編みされています

指の先端部を帽子にすると
どうしても経線方向に折り目が出てしまい
半球形にならないので
こだわって別編みにされた感じです

作るのは簡単そうですが
糸づかいや糸運びの巧みさを見ると
かなり技術の高い人が作ったようす

ちょこっとした手仕事の中に垣間見える
良い仕事にときめきます
14:24  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.04.15(Sun)

星(ビル)のかけら

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19世紀のオルゴールの音色につつまれて
ビスクドールたちが100年の夢にたゆたう
あこがれの星ビル
アンティークドール・サロン

2017年2月にドールサロンは終了しましたが
オルゴールティーサロンでの
優雅なアフタヌーンティーは
依然として私のあこがれです

ずいぶん以前
あこがれているばかりで なかなか行けなかった
星ビル アンティークドール・サロンが
近くの百貨店の催事に来てくれたことがありました

ガラスの箱に守られた 水色のドレスの小さなブリュがお迎えする中
どうやって運んできたのか 身長70cm
引きずるドレスのすそは1m以上ありそうなファッションドール
スタジャンのような現代っぽいデザインの乗馬服に身を包んだジュモー男子
つやつやした可愛いムラトーのドリームベビー
海賊船から引き上げられた宝箱のような大きなトランクいっぱいに
1年かけても着尽くせないような 何十着というドレスをつめた小柄なジュモー

夢のような空間の思い出に
以前から欲しかった写真集が全種類 売られていたので買ってきて
それから目にとまったのが ガラスの小さなイヤリング
右の ひとつだけのやつです
左の2つは別のアンティークショップで買ったもの

とても綺麗だったので
お人形のブローチにすると良いなと思って 買って帰りました
きらきら光るガラスの向こうに 今でも思い出のかけら
不本意そうな表情でお客を迎える水色のブリュや
壁いっぱいに花咲く色とりどりのアンティークドレスが見えるようです
19:20  |  お人形の服  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.04.09(Mon)

別珍の夢

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先日 銀座に行ったときに
和光の前にいた初老のご夫婦
奥さんの上着が濃い紫色の別珍で
今どきなかなかお目にかかれない
何とも端正な風合いに うっとりと見とれていました

布製品の中でも 別珍は特に胸が高鳴ります
そのものの美しさに加えて 非日常感 贅沢感 特別感 豪華さ
バラの花びらの表面のような つややかなマット感という
相反した複雑な風合いが たまらなく大好きです

以前 どこかのデパートで見たリプロフェアで
茶目のジュモーが タッセルのついたセージ色の別珍のドレスを着ていて
お顔もドレスも あまりの美しさにじーっと見とれ
あんまり長時間そこにいるのも何なので
一度離れて会場をぐるっと回っては
ブーメランのように見に戻ったことがあります

別珍は縫いにくくアイロンもかけにくく
小さなものはとくに難しいのですが
この16cmしかないグーグリーの上着とズボンは
アメリカのリプロ作家さんの作品で
上着の裾のカーブも実にきれいに出ています
布と糸による精密機械工作のようで
見飽きることがありません

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卵が先かニワトリが先かわかりませんが
人生最初に別珍にはまったきっかけが
子供のころ 祖母が船場の問屋で買ってくれた
このおでかけポシェットです
(金色のタッセルがついた 学校の講堂のカーテンにも
ちょっと心惹かれてはいましたが このポシェットほどの
衝撃はまだありませんでした)

黒いみごとな別珍は 毛抜けもすりきれもなく
古い手仕事で編まれたビーズは きらきらと繊細に輝いています
このポシェットを見たとき 子供心に
この黒い布で長袖のワンピースを作り
このきらきらしたビーズ細工を襟にあしらった
そんな服を着たいと思ったことでした

お人形ならそんなワンピースも着こなしてくれると思うので
いつか自分でそんなドレスを縫いたいと
思ってはいるのですが
別珍を縫うのは難しいし なりわいのもろもろが忙しく
手芸屋さんのセールで意気揚々と買った別珍も
結局 大量のヘアゴムリボンとなって
バザーへと出荷されていきました

いつかゆっくりと時間をとれたら
子供のころからの夢だった別珍のワンピースを縫って
お人形に着てもらいたいと 夢想しています
15:42  |  お人形の服  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
2018.04.08(Sun)

緑の時計

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3月17日 緑色のものを身につける
セントパトリックデーに
ブログにUPしようと思って忘れていた
緑色の時計です

ずいぶん以前にビンテージショップで
カンラン石のような緑の石の綺麗さと
アンティーク風のデザインが気に入って買いました
ムーブメントはクウォーツで
そんなに古いものではありません

ハロウィンにつづいて イースターを流行らせようと
たまご料理や ウサギやヒヨコのモチーフが
市場にあふれていましたが
緑色というはっきりしたテーマカラーや
クローバーというはっきりしたモチーフのある
セントパトリックデーも流行る要素は大きいと思いますが
3月17日というと ひな祭りからあまり間があいていないし
なにより年度末の修羅場ですから
日本で流行らせるには 敷居が高そうです
02:31  |  わたしのミニチュア玩具箱  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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